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~生徒の作品から~


by bunsaku

小5リクエスト

「おもしろいの書くから載せてっ!」とあまりにもおっしゃるので。

あなたは、コトバのノートに、こんなふうに文作しましたね。
「結構」
結構毛だらけねこはいだらけ

投げやりに作った短文が笑いを誘ったりしますが、なぜこんな文をご存知?

「否応なしに」「安易な」
安易に解ける問題は否応なしに引き受ける

安易でない問題にチャレンジする精神を持ってください。先生のお願いです( ̄▽ ̄人))
# by bunsaku | 2005-07-28 00:03 | 文作くん

比較対象

●「意気地なし」「強がり」「さえずる」を使って。1続きの2文を書く。

意気地なしの○○(友人のお名前)、強がりの△△(友人のお名前)、さえずる小鳥。
みんなちがって、みんないい。

・・並列・・?
# by bunsaku | 2005-06-04 15:04

小6 子育て方針?

1、苦にならない、めきめき、理屈 の3つの言葉を使って1続きの文を書きなさい。

「ぼくはいつも父から「苦にならない生き方をしろ」「植物のようにめきめき育て」「理屈を言わない男になれ」と言われてきた。




・・・よく考えたなあ、とひときしり感心。
# by bunsaku | 2005-06-04 15:01 | 文作くん

「自転車」2年生

 ぼくの、自てん車は、タイヤがちっちゃくて、どろよけがまがっている。けれどもブリジストンだからのりごこちがとてもいい。
 ぼくは、その自てん車にのって、とおくはなれた場しょまで、ドライブしたい。そして、サンマルクにいって、ケーキをいっぱい食べたい。サンマルクは、さい玉県にある。
 そこまでとてもとおい。大きなもんだいは、大はしの上が、ガスくさいことだ。どうせなら、もっととおいちがう場しょにいくことにしたい。
 たとえば、ほっかいどうや、長の県や、ちば県にいってみたい。
 それとも中国にいくのもいいかもしれない。そうしたらはねがついている自てん車にしたい。海の上をとんでいけるからだ。中国では、中かりょう理を食べるのだ。
 またブラジルに行くばあい、ドリルがついていてマグマのあつさにまけない自てん車がいい。ブラジルでは、サッカーの練しゅうをする。ぼくの自てん車で、世かい一しゅうをすることがぼくの夢なのだ。
# by bunsaku | 2005-03-07 13:02 | 随筆文

「扉」中学1年生

僕の家にはたくさんの扉がある。その中のひとつの扉に、僕は入ったことがない。母に「この扉を決して開けてはいけないよ。」と幼いときから言い聞かされていた。 ある日、僕は自分の部屋で勉強をしていた。夕食の支度ができたことを告げる母の声が響く。部屋から出ると、あの扉もかすかに開いた。僕はなぜかかげに隠れた。見てはいけなかったような気がしたのだ。

 父はドアからゆっくりと出てきた。父の意気は荒く、苦しそうだ。だが、表情はどことなく幸せ。
 その日から僕はこの扉のことが気になり始めた。今、この扉の前に僕はいる。僕は少しうしろめたい気持ちを押し込めながら、扉を開ける衝動を優先した。そして僕は高鳴る鼓動を押さえつつ、扉のドアノブに手をかけた。

 扉を開けたら一面が青かった。

 青く染まる世界。僕だけが、異色。重い違和感がのしかかる。しかしすぐに解放される。世界が僕をつつみこむ。うっとりと目を閉じる。この瞬間、僕は「僕」の中にある「青という青」の色感が呼び起こされた。僕の目には、青い世界の一つ一つが意味のある物体として認識され始めた。
 この部屋は父の書斎。だが、部屋の奥には森がある。昆虫も動物もこの森も一面の青にはちがいなかったが、僕には「わかった」のだ。なぜか僕はすぐに心が満たされた。
 僕はふと自分の足もとを見た。いつのまにか僕は透明になっていた。いや、透明ではない。「青」だ。
 僕は森の方へかけだしていった。 
# by bunsaku | 2005-03-07 13:02 | 物語文